FXのカギ
本人でなくとも誰かに話させて(アドバルーンを上げて)、市場の反応を見るという手もあります。
その'誰が'が特定できれば、キーパーソンの本音の一端を見つけ出すこともできます。
たとえば、米国ウォール・ストリート・ジャーナル紙のMr.GregIpは著名なフェドウオッチャー(米国連銀FRBの動向に詳しい人)ですので、その記事がときどきFRBの本音と見られることがあります。
米国の政策、そして米大統領や財務長官の言葉は、直接であれ間接であれ、為替相場に大きな影響を与えます。
また世界で取引されている債券や株式の約40%は米ドルです(図表3-5)。
この本ではいろいろな箇所で説明がありますので、米国の重要さを感じてください。
・必ず「なぜドルが買われたのか」、または、 「なぜ売られたのか」という説明を見つける(たとえば、アメリカの利上げにより日米金利差が一段と大きくなりドルが買われた、というような解説がある)。
・こういった為替変動の要因を継続的にフォローする(何が為替相場において注目されているか自然とわかるようになる)。
・いずれにしても、ニュースをよく読んで、その時々のキーワード、キーパーソンを押さえておくと、それによる相場の動きや参加者の心理をより理解しやすくなります。
図表3-5国際市場の通貨別内訳17.6兆ドル(2006年12月末)(出所BIS四半期報2007/3.50.6兆ドル(2006年12月末推計値)(出所) WFE/世界取引所連合.Lesson 15ファンダメンタルズ-日米の経済指標をおさえるQ.ファンダメンタルズ分析とはどのようなことを行うのですか?ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)分析とは、経済実態を分析して、政策変更(金利の引き上げなど)の有無や市場の反応を予想し、相場を予測する手法です。
具体的には、日米欧をはじめとしてそれぞれの国の政府や中央銀行、あるいは民間調査機関が定期的に発表する指標をもとに分析します。
ほとんどの発表スケジュールは決まっています(たとえば、失業率などの雇用統計は、毎月第1金曜日)。
また発表時問はわずかの例外を除いて米国東部時間の午前8時30分(日本時間では同日午後9時30分、米国夏時間の場合)となっていますので、世界中が、その時間を固唾を呑んで見守り、市場参加者はその指標に一喜一憂するわけです。
●米国の指標に注目なかでも米国の経済指標(Economic Calendar)が特に注目されています(参考までに米国経済指標一覧(図表3-6)と、季節要因の特徴(図表3-7)を掲載しておきます)。
[例]「消費者物価指数が前年比+2.5%」と発表されました。
・チェックポイントは、①絶対的な数字(前年比+2.5%)②実際の発表数字(+2.5%)と予想数字(+2.:との比較の両方です。
ドルは買われる<注意点>①同じ指標がいつも同じ重要性を持っているとは限りませんし、また同じ数字が出たとしても、そのときの経済環境や市場参加者の予想との違いによってドル買いになったり、ドル売りになったり、方向がまったく逆になることがあります。
②キーワード(本章Lesson 14参照)の出方や実数と予想との差の大小により判断することになります。
●重要な指標(2007年3月現在)①景気指数(GDP、 ISM製造業指数など)②雇用統計(特に非農業部門雇用者数、平均時給貸金)③物価指数(生産者物価、消費者物価、個人消費支出価格指数など)④住宅関係指数(9貿易収支図表3-6米国経済指標一覧(2007/4/13現在)重 要発表指標単位1月2月3月4月5月6月コメント ◎GDP(%,前期比) 2006(+5.6/+2.6/+2.0/+2.5 ○景気先行指数(%l前月比)-0.3-0.5 ○耐久財受注(%,前月比)-7.8+2.5 ◎非農業部門雇用者数(千人)+162+113+180雇用統計(第1金曜日) ○失業率(%)4.64.54.4 ◎消費者物価指数(前月比)+0.2+0.4 ○同コア(前月比)+0.3+0.2 ◎生産者物価指数(全最終前月比)-0.6+1.3+1.0 ○同コア(前月比)+0.2+0.40.0 ○経常収支(億ドル) 2006(▲8,657億ドル) ◎貿易収支(億ドル)-589-584 ○対米証券投資(億ドル)974 ○連邦財政収支(億ドル)382-1,200-963 ◎ISM製造業指数TotaIndex49.352.350.9ISM:供給管理協会 ◎鉱工業生産(前月比)-0.3+0. ○NY連銀製造業景気指数Dー9.124.41.9 フィラ連銀景気指数TotaIndeX+8.3+0.6+0.2 シカゴPM景気指数48.847.961.7PM=購買部協会 ◎小売売上(前月比)▲0.0+0.1 ○個人所得.消費(消費.前月比)+0.5+0.6 ◎PCE価格(%,年率)+2.3+2.4バーナンキ議長注視 ◎住宅着工件数(千戸)1,3991,525 ○新築住宅販売(千戸)882848 ○中古住宅販売(千戸)6,4406,690 ○CB消費者信頼感指数10.211.2107.2CB:カンファレンス.ボード ミシガン大信頼感指数96.991.388.485.3 図表317季節要因の特徴主な季節要因主な会議 主な行事 日銀FOMC ECB他 1月欧米参加者は,2 日から本格始動17′1830′31 ワールドエコノミ ックフォーラム (ダボス会議) 2月中国春節(旧正 月)20′21 8G7(注1)FRB議長定例議 会証言 3月19′2020′21 8,22 4月日本期初9′10, 27 12,26G7 5月16′179 10,24 6月14′1527′286,21サミット(注2) 7月夏休み開始5,19FRB議長定例議 会証言 8月72中央銀行シンポジ ウム(通称ジャク ソンホール会議) 9月夏休み明け(レー バーデイ後)通貨 秋の陣, ラマダン(注3)16,20G7IMF-牡銀総会 10月30/81 4,25 11月欧米投資家は決算 を前に取引スロー ダウン8,22 12月休暇,年度末16,20 (注)1.G7:7カ国財務大臣.中央銀行 監裁会議(莱,日,独,英,仏,伊,加). 2.サミット‥主要国首脳会議(G8 仏,莱,英,独,日,伊,加,露+欧州委員会). 2007年は6月6~8日 (ドイツ)3.ラマダン‥2007年は,9月13日 ~10月12日Lesson 16テクニカル(チャート)-100%チャートを信じるのも一つの道-チャートの見方、つくり方Q.チャート分析にはどんな方法がありますか?チャートだけで益を上げることができますか?外国為替に限らず、株式や債券などでも、市場の動きを分析するときに、チャートを使う方法があります。
チャートとは海図のことですが、今、相場がどういう位置にいるかを知るために大変有力な武器です。
こうしたチャートを使って相場の動きを見ることをチャート分析、またはテクニカルアナリシスと言います。
このように100%チャートのみを見て相場予測をする人がチャーチストです。
●チャーチストはこだわり人チャートを好む人は、専門家肌で、数字や絵が好きで、こだわりを持ち、赦密な人に多く見受けられます。
そしてチャートを信じる人は、次のような言葉を信じています。
①歴史は繰り返す-同じ形のチャートが何回も出てくる②価格はトレンドをつくる-トレンドを読めば次の方向が読める③価格はすべての情報を含んでいる-ファンダメンタルズも政治もいらない。
それらの情報を瞬時に織り込んだうえで、価格が形成されている●初心者のチャートチャートにはさまざまな種類があり、どれを勉強すればよいのか、初心者は迷ってしまうかも知れませんが、そんなに気にする必要はありません。
チャートはあくまで過去の値動きを表したものですし、そこから将来を100%正確に予測するものではないからです。
では、チャートを勉強することは無意味なのでしょうか?実はそういうことはありません。
はじめに述べたように、過去どのような値動きをしていたのか、今の水準は歴史的に見て高いのか安いのか、そうした情報を視覚的に見て売買の参考にすることはたいへん重要なことです。
チャートには実にさまざまなものがありますが、初心者用チャートとしてわかりやすいものに、次の三つ(図表3-8)があります。
(1)ろうそく足(2)移動平均線(3)トレンドラインまずこの三つのチャートを理解していきましょう。
図表3-8主なチャート( l )ろうそく足(Candlestick)ろうそく足とは見た目がろうそくのように見えることからつけられた呼び方で、日本生まれですが、今では海外でも一般的なチャートになっています。
[作成方法]下記四つの相場(4本値といいます)を使い、比較的簡単につくることができます(図表3-9)。
図表319ろうそく足ろうそく足①始値(その日の取引の最初についた値段)②高値(その日で一番高い値段)③安値(その日で一番安い値段)④終値(その日についた最後の値段)これによって、その日の取引が、・いくらで始まって・どれだけの値動きがあって・最後はいくらで終わったか・強かったのか、弱かったのかなどを知ることができます。
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